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コアジサシ営巣状況調査2023-4

コアジサシの営巣ですが、玉島ハーバーアイランド沖の浚渫土を入れている埋め立て地の、周囲を囲むように整備された盛り土の上で開始してしまったようです・・・

どこにも行く場所がないのに季節はどんどん進む。仕方なかったのでしょう。


工事現場でもあり、狭いため縄張り争いも起き、天敵から隠れる物陰もなく、海にせり出している上に周囲より高くなっているため風の影響をもろに受ける・・これから台風や高潮で卵を温めるのに適した場所でないことはきっと彼らも分かっているのでしょうが・・・

何羽かで造成地の中の方へ偵察に飛ぶ様子も見られましたが、結局適地がなかったということでしょう。


この場所は立入禁止です。当会では対岸の立入可能個所からフィールドスコープを用いて観察しています。

ですが、時々立入禁止を乗り越えて沖の盛り土の上に上がって写真撮影している方をお見受けします。けがなどなければよいと思うのと同時に、不用意に近づけばコアジサシが営巣放棄することに繋がります。どうか遠くから見守っていただけたらと願います。


状況については週明け、現地を管理する水島港湾事務所へお伝えします。

年度当初、営巣が確認された場合にはこれまで通り保護に向けた対応をしていただけるとの事でしたので安心しているのですが、工事の影響がなかったとしてもかなり過酷な子育てになるのではないかと思われます。


彼らのたくましさに敬意を表しつつ・・・




最近現地で見ることが多くなった猫・・



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