【活動報告】まちのこれからに『ちょっと関わる』視察ツアー無事完了!!
- 4 日前
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昨年実施したシンポジウム「玉島の未来に渡り鳥の集う干潟を残したい~なぜ今干潟なのか~」で参加者から声があった、玉島ハーバーアイランドの視察ツアーを、2026/5/10(日)に開催いたしました。
小中高校生から80代の方まで、総勢40名という大変多くの方にご参加いただきました。
地域の自然には関心があるけど、干潟が初めて!や、渡り鳥って見たことない!という方が多く、開催前からみなさんのワクワクした感じが伝わってきました。
■ 干潟の「いま」と「むかし」を知る
まずは高梁川河口左岸にて、講師の坂本明弘氏より干潟の生きものについてレクチャーを受けました。 双眼鏡を用いたカニの観察ポイントを教わったり、そのカニを食べにやってきたチュウシャクシギなどの観察も行いました。かつてのアシ原の風景と現在の違いについても少し説明し、足元の命の豊かさを再確認する時間となりました。

移動中のバス車内では、玉島の過去の海辺や干潟を知る方々へのインタビュー動画を上映。 昔の豊かな海を知ることで、私たちが守るべきものの価値を改めて共有しました。動画のリンクはこちら
■ 自然との共生~「代償措置」を考える
玉島ハーバーアイランドでは、野鳥観察ののち、当会副代表の守屋より「わたしたちの未来 ― 自然との共生 ―」と題した講話を行いました。
シギ・チドリ類などの渡り鳥にとっての干潟の重要性、20年前の人工干潟造成計画についても詳しく紹介しました。
特に、環境大臣からも事後評価の重要性が指摘されているこの事業について、 「地域の未来は、知って、比べて、対話することから始まる」という言葉で、参加者の皆さんに問いかけました。

■ 世代を超えた対話
後半のワークショップでは、班ごとにワークシートに書いた意見を共有しながら議論が交わされました。
20分の予定時間を過ぎても話は尽きず、多様な意見がたくさん出てきました。
以下はほんの一部です。
「人工干潟を造るなら、できるだけ自然に近いものにしてほしい」
「子どもたちが海の現状を知る機会をもっと作ってほしい」
「昔は河口にクルマエビがいたなんて、想像もつかない世界だ」
「産業と自然、このバランスをどうとるべきか難しいが、共生できる地域にしたい」
若い世代の「もっと知りたい」という真っ直ぐな言葉と、ご年配の方々の「伝えたい」という思いが交錯。ここに対話の重要性と、未来へのヒントがあると感じました。

■ これからの活動に向けて
今回の視察ツアーでの対話で出された貴重な意見も、シンポジウムでの意見と合わせて一つひとつ大切に集約し、提言にまとめ、岡山県へ要望していく予定です。
このツアーは、多くの地域の方々の多大なるご協力により実現しました。
講師の坂本明弘先生はじめ、駐車場の利用をご快諾いただいた連島の少年野球チームの皆さま、セブン-イレブン 倉敷鶴の浦2丁目店様、バス手配でお世話になった東洋実業有限会社様、日本野鳥の会 岡山県支部からは双眼鏡を1日無償貸与いただきました。
そして会場提供でご協力をいただきました現地立地企業様、
みなさまにこの場を借りて深く御礼申し上げます。
また、後援をいただきました倉敷市教育委員会、環境省中国四国地方環境事務所、ならびに共催としてお力添えいただいた公益財団法人 水島地域環境再生財団(みずしま財団)、NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本の支えがあり、熱量の高い一日を創り上げることができました。
今回参加の高校生の意見で、70代、80代の人が知る海や干潟の話を、「想像もできない世界」と言わせてしまった責任を痛感した一日でもありました。
今、私たちの目の前にある干潟は、多くの命を育み、渡り鳥によって世界とつながっています。この豊かな環境を、一時的なものではなく、次の世代へと繋いでいけるよう、私たちはこれからも地域に根ざした活動を続けてまいります。


写真提供:公益財団法人 水島地域環境再生財団



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