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身近なところでSDGs コアジサシ観察会実施報告

6月の最終週の天気予報は毎日傘マークllllll

直前までお天気が心配で、梅雨時だし仕方がないかなと思っていましたが、

途中から観察会当日の6/29だけは曇りの予報に変わりました。

これは!!と思っていたら、観察会日和の、とってもいいお天気になりました!!

参加者のみなさんの願いが届いたのだと思います。


そしてミラクルはまだ続きます( *´艸`)


観察会直前の立ち入り調査は6/20だったのですが、その時にはデコイを置いている周辺にコアジサシの姿はなく、カラスが2~3羽とことこと歩いているだけでした。


観察会当日、下見の際、デコイ設置付近にフィールドスコープをあわせていると、

座ってじっと動かない個体が1羽いました。

「抱卵(たまごをあたためている)っぽいね」

準備で集まってくれていた会員さんも口々に言っていました。

写真撮影や片付けけなど終えて11時頃もう一度確認したところ、

まだ同じ場所に座っていました。

この様子は参加した方にも見てもらえて、期待していたヒナの観察は今回できませんでしたが、工事エリアとの区分け、人とコアジサシの共生、というところは感じていただけたかなと思います。

周辺では忙しそうに小魚を探して飛び回る親鳥を、倉敷市環境学習センターからお借りした双眼鏡で観察することができ、近くに飛び込んだ時には歓声が上がっていました。

観察しながら講師の守屋さんへも質問をたくさんいただき、みなさんの関心の高さもうかがえました。


デコイ周辺にはこの日もカラスの侵入があり、現実はなかなか厳しいです。

今上手く行っている別の営巣地ですが、こちらも昨年は散々な結果でした。

でも今年は早期にどんどん数を増やし、カラスの侵入を許さないくらいの防御でたくさんのヒナが生まれ、もうすでに巣立っている個体も。

なのでこれは失敗ではなく、来年も続けられたら数を増やし、カラスに対抗できる可能性があります。


終わりのあいさつは、天野産業株式会社 港湾部 課長 照屋 市朗さんからいただきました。

コアジサシの子育てに懸ける一生懸命な姿に感銘を受けた、今後もこういった取り組みを継続して行いたい!と希望のあるお話でした。

参加者の方のアンケートのコメントでも「一企業(天野産業さん)が野鳥を見守っていることに驚き、感動しました。」というものがありました。


コアジサシをはじめ、絶滅の危機に瀕する生きものたちのこれからは前途多難ですが、今日のようにみんなが協力して応援したり、声をあげることで変えられる未来もあるのだと思います。


それは岡山県環境基本計画、「ECO VISION2040」第三章 ー目指す将来の姿ー

「より良い環境に恵まれた持続可能な社会」を目指し、県民、 NPO、事業者、行政等のあらゆる主体が、認識の共有を図りながら、参加と協働の下で、環境保全の取組を進め・・・


という部分。ここにつながってくるのだろうと思います。


でも難しいことは置いといて、みんながこの瀬戸内の美しい空と海と、そこに遊ぶコアジサシを眺めて、キラッキラの笑顔を見せてくれるだけで尊くて、何ものにも代え難い!

その笑顔が、100年先も続くように、今できることからはじめよう!ということで、

たましま 干潟と鳥の会ではこれからも様々なイベントや取り組みを進めていきたいと思います。


今回ご参加下さった20名のみなさま、天野産業株式会社のみなさま、倉敷市環境学習センターさま、岡山県 備中県民局 水島港湾事務所さま、ありがとうございました。


引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!!



みんなで守ろうコアジサシ看板の前で!



けなげに座っていたコアジサシ。何とか頑張ってほしいです。



雨上がりのきれいな空が似合いますね!







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