玉島ハーバーアイランドのコアジサシですが、7月6日、今季最大の100羽超え、115羽をカウントしました。
繁殖できた2021年の時もそうだったのですが、7月中旬に個体数が増加した日があったのですが、数日で解散。
周辺で繁殖を終えた個体が渡り前に集結しているのかもしれませんね。
まだ梅雨明けも聞きませんし秋の気配は全く感じませんが、鳥たちの世界では次の季節に向けてもう動き出しているのかもしれません。
当会でも色々と動きがあるのですが、またお伝えできる時に書いてみたいと思います。
さて、今回のブログはコアジサシ営巣調査(番外編)ということで書いていますが、岡山県を飛び出して香川県小豆郡土庄町の豊島へ行ってきました。
と言いつつコアジサシ調査がメインではなく、日頃よりお世話になり、情報交換などさせていただいている環瀬戸内海会議の「瀬戸内法50年プロジェクト」のシンポジウムに参加するためでした。(前日には産廃不法投棄現場の視察と不法投棄現場北側海岸干潟の生きもの観察なども行われたそうです。)
早朝に玉野市の宇野港からフェリーに乗りました。
朝日に瀬戸内の多島美という素晴らしい景色を楽しみつつ、双眼鏡で海の上を探してみましたがコアジサシの姿は見えず。そのかわり?海には大量のクラゲが・・・
また、美しい島々の小さな砂浜には、どこも発泡スチロールやペットボトル、ビニール袋など、無数の海ゴミがあふれていました。淋しい気持ちになりつつ豊島に到着。
海がきれい!透き通っていて、堤防の上から魚が見えました。
フグやチヌ、何かわからない小魚や、磯にはイソギンチャク・・砂浜にはシロチドリも(おそらく繁殖中)。
コアジサシですが豊島の産廃処分場跡地、ニュースで見た映像ではコアジサシが好みそうな裸地、と思ったのですが確認できませんでした。
実に14年もの歳月をかけ、91万3千トンという途方もない量の産業廃棄物が撤去され、今後は自然浄化にゆだねられるといわれていました。
不法投棄によって壊された環境の回復にはそれなりの時間がかかるのでしょう。
自然海岸化の方針も、島の人々の願い、たくさんの活動によって実現したわけで、玉島のこれからの参考というとおこがましいですが、学びがたくさんありました。
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