先日のブログではコアジサシ営巣か?!ということをお伝えしました。
6/12(月)、水島港湾事務所へもその旨報告しました。
その日のうちに港湾職員の方4名で踏査されたとのことで、卵などは見つからなかったと報告をいただきました。
※補足として、現地の環境影響評価書では、コアジサシについて以下のように記載されています。
3)評価
工事の実施に伴う陸生動物(鳥類)への影響については、陸生動物(鳥類)の現地調査において、事業実施区域北側の既存埋立地で重要種であるコアジサシの繁殖が確認されており、事業実施区域の近傍については、工事に伴う建設作業騒音によるコアジサシの繁殖環境の悪化が懸念される。
したがって、工事の実施時においては、工事の実施がコアジサシの繁殖に及ぼす影響を低減するため、事業実施区域近傍の既存埋立地及び事業実施区域におけるコアジサシ等の鳥類の飛来、営巣、繁殖状況を把握し、コアジサシの営巣、繁殖が確認された場合は適切に配慮することとする。
本事業の実施に際して講じる環境保全措置
区分:工事の実施時
環境要素:動物、植物、生態系
環境保全措置:工事実施中に対象事業実施区域及びその近傍においてコアジサシの営巣・繁殖が確認された場合は、専門家の意見を聞いた上で、繁殖環境への影響を可能な限り低減するよう配慮するとともに工事実施中にコアジサシの営巣・繁殖が確認された場合の対応について、現場作業員等工事関係者に周知徹底を図る。
~出典:水島港(玉島地区)公有水面埋立事業に係る環境影響評価書~
蒸し暑い中、またお忙しい中ありがとうございました。
別の場所でも繁殖している様子があったとのことでしたが、こちらも確認されたところ卵や巣は見つからなかったとのご連絡でした。
いずれも工事の影響がないエリアとのことでしたので今後については基本的に状況を見守りつつ、何かあれば報告するということになりました。(あまり早期の接近は営巣放棄につながる可能性があるため)
当会では翌日の6/13(火)午後一に現地確認してきましたが、埋め立て地盛り土の上をとことこと歩くカラスが1羽。
コアジサシも2羽ほどモビングしていましたがそれほど本気ではない様子。
他の個体も盛り土の上に数羽とまっていますが見ているだけ。で、カラスも飛び去ることなく歩きながらかわしていました。抱卵中ならもっと激しかったのでは、と思いました。
カラスはそのままコアジサシを気にせずどんどん歩いていき、そのうちコアジサシも飛んでしまい、残るはシロチドリでしたが、これも鳴き声をあげながら追い立てて、時折下を向いて何かを探している様子でした。特に捕食しているようではなかったのでこの時にはすでに卵などはなかったと思われます。
別の場所も確認しましたがこちらにもしっかり2羽のカラス、下を向いて何か探すように歩いていました。付近には40羽近いカラスが群れていました。カラスは多い時には100羽以上になります。
月曜日の早朝にカラスに捕食された、というのが妥当でしょうか。
初認時~5月半ばにかけて飛来数が多い時期に適地があれば、カラスなどに対するモビングも上手くいくのでしょうがなかなか難しいですね。
今後も適地を求めるコアジサシ同様に、我々も模索を続けていきます・・・
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